文献詳細
文献概要
研究会だより
福岡消化器研究会
著者: 大岩俊夫1
所属機関: 1大岩外科医院
ページ範囲:P.1272 - P.1272
文献購入ページに移動 福岡消化器研究会は1968年6月発足いたしました.その当時,九州大学の内部に,早期胃癌研究会や若手研究会などがありましたので,それらとの重複をさける意味で発足当時は大学を除いた病院,開業医などの消化器専門医を対象とした研究会で,当時福岡市医師会病院の副院長をされていた中村裕一先生が世話役となって本会の発足と運営に大変努力されました.
当時は,早期胃癌の診断方法が漸く普及し始めた頃であり,会員めいめいが大いに勉強し,よい写真を撮ろうと心がけ,大学に負けないようなよい診断をしようと努力いたしました.その中心にあって消化器研究会はよい啓発の場であり,よい診断者,研究者を育てる中核となったように思います.会が終わったあとも,近くの喫茶店,飲屋に場を移し出題された症例についてけなされたと言ってはくやしがり,延々と議論をたたかわせ,お互いの明日からの診療に対する勇気を蓄えて帰路に着いた,といったことを思い出します.
当時は,早期胃癌の診断方法が漸く普及し始めた頃であり,会員めいめいが大いに勉強し,よい写真を撮ろうと心がけ,大学に負けないようなよい診断をしようと努力いたしました.その中心にあって消化器研究会はよい啓発の場であり,よい診断者,研究者を育てる中核となったように思います.会が終わったあとも,近くの喫茶店,飲屋に場を移し出題された症例についてけなされたと言ってはくやしがり,延々と議論をたたかわせ,お互いの明日からの診療に対する勇気を蓄えて帰路に着いた,といったことを思い出します.
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