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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻12号

1980年12月発行

文献概要

今月の主題 逆追跡された胃のlinitis plastica―早期発見のために(2) 主題症例

定例検査の78日後に変貌せるスキルス

著者: 福島通夫1 斉藤明子1 鈴木茂2

所属機関: 1(財)中山がん研究所 2東京女子医科大学消化器病センター外科

ページ範囲:P.1285 - P.1288

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 われわれは20年来,胃癌早期発見を主たる目的とする登録制定期成人病検診を続けているが,本例はその間ただ一度遭遇せるスキルスである.ちなみに,現在総登録数は800名.発見胃癌は,本例を除き,進行癌4例(いずれも初回),pm癌4例,早期癌22例である.

 症 例

 患 者:61歳,男,会計士.

 既往症:30歳に腸チフス.

 嗜好品:1目たばこ25本,日本酒2合.

 検診登録の動機:いとこが初回検査で進行胃癌を発見され再発死せるため,定期検診の必要性を認めた.

 初診時所見:1963年3月,50歳,体重43kg(標準60.9kg).胃X線検査所見は軽度胃下垂.その他特記すべきことなし.その後,極めて几帳面に,半年に1回ずつ受診を反復していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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