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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻12号

1980年12月発行

文献概要

今月の主題 逆追跡された胃のlinitis plastica―早期発見のために(2) 主題症例

Borrmann 4型胃癌(スキルス)の経過観察例―粗大皺襞がスキルスを疑わせた例

著者: 間山素行1 狩谷淳1 林学1 祓川正嗣1 若林芳敏1 田沢浩1 仲松宏1 宇梶晴康1 西沢護2

所属機関: 1千葉県がんセンター放射線診断部 2東京都がん検診センター

ページ範囲:P.1289 - P.1292

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 従来よりBorrmann 4型胃癌(特にscirrhus)を早期診断することは困難であったが,われわれは手術1年前にX線,内視鏡検査を施行したが確診を得られなかった,粗大雛襲を認める症例を経験したので報告する.

 症 例

 患 者:54歳,男,公務員.

 主 訴:空腹時上腹部痛.

 家族歴:長兄は胃癌にて死亡(45歳),次兄も胃癌にて死亡(50歳).

 既往歴:左肺結核にて胸廓成形術(28歳時),高血圧症治療中.

 現病歴:1972年胃集検にて要精検,千葉大学第1内科にてX線,内視鏡,生検施行したが異常なし.

 1973年胃集検にて要精検,6月当センターにてX線にてポリープ疑および胃体部の粗大殿漿を指摘,胃カメラ施行ではポリープおよび粗大雛襲にて6カ月後経過検査を指示する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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