icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻12号

1980年12月発行

文献概要

今月の主題 逆追跡された胃のlinitis plastica―早期発見のために(2) 主題症例

巨大皺襞が目立ったBorrmann 4型胃癌の1例

著者: 川口実1 津田広文1 関根紀世1 斉藤利彦1 芦澤真六1

所属機関: 1東京医科大学内科

ページ範囲:P.1293 - P.1296

文献購入ページに移動
 巨大皺襞様所見および胃体下部前壁の発赤びらんが目立ち,原発巣と考えられる胃体中部後壁の潰瘍性病変が,初回内視鏡検査時には病変としてチェックできなかったBorrmann 4型胃癌症例を提示する.

 症 例

 患 者:64歳,男,会社役員.

 主 訴:空腹時心窩部痛.

 既往歴:15歳時虫垂炎手術.

 入院時現症および検査成績:身長156.5cm,体重53.5kg,体重減少は認められなかった.体格中等度,栄養良,貧血,黄疸なく,胸部理学的所見に異常なく,腹部は回盲部に手術瘢痕を認め,心窩部に軽度圧痛を認めたが腫瘤は触知しなかった.検査所見では特に異常なく,便潜血反応(±),胃液検査は無酸であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら