icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻12号

1980年12月発行

文献概要

症例

急性症状を呈した胃アニサキス症の3例―特にその免疫血清学的診断法の意義について

著者: 横矢仁1 大江慶治1 三好秋馬1 日高徹2 村上義視3 辻守康4

所属機関: 1広島大学医学部第1内科 2広島大学医学部放射線科 3村上胃腸科病院 4広島大学寄生虫学教室

ページ範囲:P.1329 - P.1335

文献購入ページに移動
 わが国におけるアニサキス症については,石倉ら1),岩野ら2)の調査によると1972年主でに496例が報告され,その後,徐ら3)によると1978年7月現在770例以上が報告されている.一方,並木ら4)は生きたアニサキス様幼虫を内視鏡下に発見し,これら早期に発見される例においては好酸球性肉芽腫は認められず,また生の魚を食べて数時間後に“食あたり”様の急性胃症状を呈してくることから,このような例に対し急性胃アニサキス症と称することを提案した.

 最近著者らも,いずれも生のサバを食べて急性胃症状を呈した胃アニサキズ症と思われる症例を経験し,その血清学的診断について検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら