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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻12号

1980年12月発行

研究

Linitis plastica型癌の病理組織学的研究―原発巣における癌浸潤と潰瘍化の関係について

著者: 美園俊明12 加藤洋1 中村恭一12 菅野晴夫1

所属機関: 1癌研究会癌研究所病理 2筑波大学基礎医学系病理

ページ範囲:P.1357 - P.1366

文献概要

 Linitis plastica型の癌は,比較的若い年代に多く,予後も著しく悪い1)10).その多くは胃底腺粘膜領域に小さな原発巣を持つ未分化型癌である3)~5)10).早期胃癌の中に,それを放置しておけばlinitis plastica型に発育する癌が存在することは明らかであるがlinitis plastica型になる癌の初期像の形態は不明である.

 癌発生から,あるいは粘膜内癌が粘膜下組織へ浸潤してから,leather bottle状態あるいは胃全体の収縮を示すlinitis plastica型として発見されるまでは,相当長い期間を要していると考えられている2)~4).一方,最近X線学的なlinitis plastica型癌の逆追跡の研究でこの間の形態的変化が明らかにされつつある11)~13)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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