文献詳細
今月の主題 腺境界と胃病変
研究
悪性貧血における胃粘膜病変とガストリン分泌動態
著者: 福地創太郎1 山田直行1 紫芝良昌2 山崎ゆう子2 西蔭三郎3 原満3 望月孝規4
所属機関: 1虎の門病院消化器科 2虎の門病院内分泌学科 3虎の門病院病理学科 4東京都立駒込病院病理科
ページ範囲:P.187 - P.199
文献概要
しかし胃粘膜病変に関しては,当初は剖検胃の組織学的所見に基づく限られた症例の報告にすぎなかったが,Woodの吸引生検の登場以来,多数例について生検組織像が検索されるに至り,種々の段階の胃炎性変化が指摘されてきた.更に,内視鏡所見などによる諸家の報告もみられるが,本症の胃粘膜病変について,汎発性胃粘膜萎縮(panatrophie)とみなすもの,胃底腺粘膜の汎発性萎縮とするもの,あるいは種々の段階の胃炎性変化とするものなど,必ずしも一定していない.
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