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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻3号

1980年03月発行

文献概要

今月の主題 症例特集 症例

いわゆるReactive Lymphoreticular Hyperplasiaと鑑別困難であった胃悪性リンパ腫の1例

著者: 中沢三郎1 川口新平1 芳野純治1 種田孝1 富永潤1

所属機関: 1名古屋大学附属病院第2内科

ページ範囲:P.297 - P.302

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 近年,胃原発性悪性リンパ腫は数多く報告され,早期の胃悪性リンパ腫も散見されるようになった.またいわゆる胃のreactive lymphoreticular hyperplasia(以下いわゆるRLHと略す)も報告が増し,悪性リンパ腫との胃X線,内視鏡での鑑別診断や病理組織学的な鑑別診断が諸家によりなされているが,未だ暗中模索の段階である.さらに術前,いわゆるRLHの診断で経過観察中に急激な変化を呈した胃悪性リンパ腫の報告も自験例を含め少数ながらみられる.私共は確定診断ができないままに,1年間の経過観察の後に検査所見の推移も合わせて,悪性リンパ腫を疑診し手術したところ,病理組織学的に一部に明らかな悪性リンパ腫と診断しうる1症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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