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今月の主題 大腸の早期癌―胃早期癌と比較して 主題
大腸早期癌の診断に関する知見補遺―とくに診断基準の再検討およびポリペクトミーの諸問題
著者: 丸山雅一1 佐々木喬敏1 横山善文1 権藤守男1 馬場保昌1 二宮健1 田尻久雄1 大橋計彦1 杉山憲義1 竹腰隆男1 高橋孝2 加藤洋3 舟田彰4
所属機関: 1癌研付属病院内科 2癌研付属病院外科 3仙台市舟田病院 4仙台市舟田病院病理
ページ範囲:P.375 - P.391
文献購入ページに移動一方,この頃すでに診断基準に合わせにくい病変が若干存在することは承知していた.しかし,大勢に影響はないと考え,最近まではこれらの病変を意図的に無視してきたいきさつがある.それらは深達度mの無茎性早期癌とvillous tumorである.ところが,最近になって,これらの病変のことが急に気になりだし,癌研の記録に残る最初の症例から,手術および病理のレポートを読みなおしてみた.そして,「特に気になる病変」についてはブロックを捜し出し,標本を作り直して検討しはじめた.この作業は未完成ではあるが,ともかくも得られた結果を分析してみると,大腸早期癌の肉眼形態と深達度に関しては若干の手直しが必要であるとの結論を得た.そこで本文の最初ではまずこのことにっいて述べてみたい.
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