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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻4号

1980年04月発行

文献概要

今月の主題 大腸の早期癌―胃早期癌と比較して 主題

大腸癌のスクリーニング

著者: 多田正大1 林恭平2 宮岡孝幸2 赤坂裕三2 川井啓市2

所属機関: 1京都第1赤十字病院第3内科 2京都府立医科大学公衆衛生

ページ範囲:P.423 - P.429

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 胃癌の早期診断のためのX線・内視鏡検査技術と診断理論の大腸診断学への導入によって,大腸疾患の診断も確実になしうるようになってきている.しかし精密検査法としてのこれらの大腸検査法には,前処置を要すること,検査手技が複雑であること,生殖器へはX線被曝が避け難いこと,などの問題点があるため,胃検査法のように簡単には検査を行えない隘路がある.

 一方,日本人にとっても大腸癌が近い将来,欧米人と同様に重大な死亡原因になることが予想されており1),早急にその早期診断のためのスクリーニング検査法の確立が必要になってきている.そこで自験例を中心に2)~8),大腸癌のスクリーニング検査のあり方をめぐる2,3の問題点について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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