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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻5号

1980年05月発行

今月の主題 胃のGiant Rugae

主題

胃のGiant Rugae―病理形態面から

著者: 渡辺英伸1 岩下明徳2 坂口洋司

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理 2九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.519 - P.529

文献概要

 巨大皺襞を呈する胃疾患には,原因不明のgiant rugal hypertrophyのほかに,Zollinger-Ellison症候群,吻合部ポリープ状肥厚性胃炎,癌,リンパ腫,消化性潰瘍など種々のものがある.したがって,巨大皺襞という目立つ所見をとらえた場合,その裏に秘められた本質疾患を術前に正しく把握することが大切であることはいうまでもない.

 そのためには,患者の臨床症状,臨床検査(X線,内視鏡,血管造影など),および胃生検は重要である.特に,巨大皺襞以外の所見,陥凹,びらん,潰瘍,胃壁の硬化度などをX線や内視鏡によって正しく描出することによって,また,これらからも胃生検を行うことによって,本質疾患を術前に正しく把握することはほとんどの例で可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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