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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻6号

1980年06月発行

文献概要

学会印象記

第66回日本消化器病学会総会印象記

著者: 竹本忠良1 岡崎幸紀1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.692 - P.694

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 いつかの印象記にも,山口昌男の本を引用した記憶がある.彼の本は,発想が好きなので,たいてい集めていて,時々読むことにしている.その山口昌男の近著「二十世紀の知的冒険」は対談集で,まだ出たばかりである.そのなかに,歴史家のド・セルトーの発言がある,すなわち,「歴史家が,歴史を判定するに当って,対立の中での党派性,圧力,利害,イデオロギーといったものの限定的性格から免がれているのは,自己暗示に過ぎない」云々の発言がある.

 なにも,歴史家を気取って,この一文を書いている気は毛頭ないが,学会印象記だからよいようなものの,これが真正面きった学会の現状の批判とうけとられても困惑する.それにしても,消化器病学会総会の会長はたいへんな重荷である.40代,50代では会長の役はこなせないのかもしれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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