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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻7号

1980年07月発行

文献概要

今月の主題 消化管出血と非手術的止血 止血法の実際

高周波電流による焼灼止血法

著者: 平塚秀雄1 長谷川充輝1 檜山護1 上田治1 斎藤節1

所属機関: 1平塚胃腸病院

ページ範囲:P.727 - P.731

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 消化管出血は常にショックから死の転帰をはらんでおり,その止血対策は臨床上極めて重要な課題である.近年,消化管出血に対する緊急内視鏡検査法の概念が定着し,急性胃出血の対策(Fig. 1)1)2)の体系下において,出血巣の観察所見をもとに内視鏡的止血法を実施することは極めて意義深いものと考える.内視鏡下の止血法としては,はじめて筆者の考案した高周波電流による露出血管焼灼法3),林の止血クリップ4)などがあるが,ただ止血できる出血にも限界があり,近年,レーザーによる光凝固止血5)が画期的な方法として脚光を浴びるようになった.しかしわが国においては,まだレーザー内視鏡は臨床実験の段階であり,また非常に高価ということもあって,その臨床上の普及にはなお日時を要するものと考えられる.そこで,一般に普及されている高周波電流による焼灼止血法を,より完壁なものを目指して改良していかねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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