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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻7号

1980年07月発行

症例

4年間経過観察しえた広範なⅡb型早期胃癌の1例

著者: 上地六男1 松野堅1 前田淳1 赤上晃1 山下克子1 横山泉1 市岡四象1 丸山ユキ子2 山田明義2 鈴木博孝2 鈴木茂2 遠藤光夫2

所属機関: 1東京女子医科大学成人医学センター 2東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.773 - P.778

文献概要

 胃X線診断や内視鏡診断の技術が向上し,Ⅱcや微小胃癌が術前に診断できるようになってきた.最近では,とくに色素を応用した内視鏡検査や生検の併用により,Ⅱb型早期胃癌が術前診断例がふえつつある.今回,われわれは,胃X線診断でⅡb型早期胃癌を疑い,内視鏡および生検で術前診断しえた7×10cmの広範囲Ⅱb型早期胃癌の1例を経験したので報告する.

 症例

 患 者:今○水○ひ○ 52歳 女

 主 訴:心窩部痛

 現病歴:1972年に東京女子医大消化器病センタ一定期検診部入会,その後東京女子医大成人医学センター成人病定期検診を年2回受診し,1978年4月に胃X線検査で胃角上部小彎の壁硬化像を指摘され,精査の結果広範なⅡb型早期胃癌と診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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