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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻7号

1980年07月発行

文献概要

症例

下血を主訴とし小腸X線検査にて診断された回腸悪性リンパ腫の1例

著者: 西田達郎1 冬野誠助1 渕上忠彦1 八尾恒良1 尾前照雄1 古山正人2 渡辺英伸3 沼口雄治4

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2外科 3九州大学医学部第2病理 4九州大学医学部放射線科

ページ範囲:P.779 - P.784

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 小腸悪性腫瘍は比較的稀であり1),近年の小腸X線診断学の著しい進歩にもかかわらず,その性状診断は必ずしも容易とはいえない.

 われわれは最近,下血を主訴とし限局性腫瘤の表面に潰瘍を伴った回腸悪性リンパ腫の1例を経験したので症例を報告し,主として診断学的な立場から若干の考察を加えてみたい.

 症 例

 患者:27歳,男性,会社員

 主訴:下血・下痢

 既往歴・生活歴:特記すべきことなし

 現病歴:1978年9月13日下痢出現し,はじめて下血に気づいた.腹痛なし.その後も下痢・下血が持続したため,精査を目的として9月22日九州大学第2内科へ入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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