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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻8号

1980年08月発行

今月の主題 大腸憩室

主題

大腸憩室症の手術適応

著者: 池永達雄1 樋上駿1 沢田寿仁1 中島哲二2 西蔭三郎3

所属機関: 1虎の門病院消化器外科 2虎の門病院放射線診断学科 3虎の門病院病理学科

ページ範囲:P.825 - P.832

文献概要

 日本人における大腸憩室症ほど欧米のものとの間に差のある消化器疾患は数が少ないのではなかろうか1).したがって大腸憩室症の手術適応を考えるにあたって,欧米先駆者の意見は参考にはなるとしても,そのままわが国の憩室症にあてはめることができない点もあり,国内における新しい知識や経験2)~4)を集積して,現状をふまえた手術適応の方向づけがなされなければならないと考える.

 無症状の大腸憩室症の処置

 大腸X線検査により大腸に憩室が認められても,症状があまりなければ手術の適応とはならない2)3).患者には大腸憩室より起きてくるかもしれない合併症,とくに憩室炎,憩室からの出血などについて説明し,あらかじめ注意を与えておく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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