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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻8号

1980年08月発行

今月の主題 大腸憩室

主題症例

高齢者の全結腸型憩室症の1例

著者: 山城守也1 日野恭徳1 嶋田裕之2 金沢暁太郎3

所属機関: 1東京都養育院付属病院外科 2東京都養育院付属病院病理 3筑波大学臨床医学系外科

ページ範囲:P.833 - P.837

文献概要

 結腸憩室症のうち右側結腸にみられるものは,加齢と共に増加し二次的に発生してくるものであると考えられている.ここでは,高齢,多発性全結腸型憩室症で,出血を合併した症例を提示する.

 症 例

 患 者:本○あ○,82歳(1975年),女.

 家族歴:特別のことはない.

 既往歴:高血圧(186/84),心電図上完全右脚ブロック.

 現病歴:1970年頃より左下腹部に疹痛が出没していた.1975年3月29日より,特別の誘因なく左下腹部痛を伴う下血が始まった.軽度発熱.嘔気・嘔吐なし.以前より便秘傾向があったが,下血が始まってからは出血のため失禁状態となって3月31日入院した.出血量は判明しないが,受診時は肛門から鮮血が常時小量ずつ排出されていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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