文献詳細
今月の主題 大腸憩室
主題症例
大腸憩室症とポリープ・癌の併存した2例
著者: 松川正明1 山田聰1 麻生亮一1 勝田康夫1 丸山俊秀1 小林茂雄1 織田貫爾1
所属機関: 1順天堂大学内科(消化器)
ページ範囲:P.839 - P.843
文献概要
症 例
〔症例1〕73歳,男.
主 訴:便柱が細い,残糞感.
既往歴:18年前に十二指腸潰瘍で,胃切除術を,13年前に胆囊結石で,胆囊切除術を受けた.
現病歴:1年前より排便時に,ときに下血あり.近医の診断は内痔核で,坐薬を使用した.下血の回数は減少した.10ヵ月前より,少量の軟便があったと思うと,2,3日すると便秘,という状態を繰り返した.3カ月前からは便柱が細くなり,残糞感が増強した.
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