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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻8号

1980年08月発行

今月の主題 大腸憩室

主題症例

大腸憩室症とポリープ・癌の併存した2例

著者: 松川正明1 山田聰1 麻生亮一1 勝田康夫1 丸山俊秀1 小林茂雄1 織田貫爾1

所属機関: 1順天堂大学内科(消化器)

ページ範囲:P.839 - P.843

文献概要

 S状結腸憩室病の興味ある2例を報告する.1例は憩室に進行癌と早期癌が,1例は憩室とポリープとが,併存した例である.また,当教室での大腸憩室病の最近の傾向についても検討した.

 症 例

 〔症例1〕73歳,男.

 主 訴:便柱が細い,残糞感.

 既往歴:18年前に十二指腸潰瘍で,胃切除術を,13年前に胆囊結石で,胆囊切除術を受けた.

 現病歴:1年前より排便時に,ときに下血あり.近医の診断は内痔核で,坐薬を使用した.下血の回数は減少した.10ヵ月前より,少量の軟便があったと思うと,2,3日すると便秘,という状態を繰り返した.3カ月前からは便柱が細くなり,残糞感が増強した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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