文献詳細
文献概要
今月の主題 大腸憩室 主題症例
頻回な再燃のため手術を施行した右側結腸憩室症の1例
著者: 大森尚文1 秋本伸1 亀岡信悟1 五十嵐達紀1 浜野恭一1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科
ページ範囲:P.851 - P.856
文献購入ページに移動症 例
患 者:60歳 男性 会社員
主 訴:回盲部痛,右下腹部腫瘤,発熱
既往歴:10年前より高血圧にて降圧剤服用
家族歴:父親が胃癌にて死亡
現病歴:1976年12月右下腹部痛,発熱(37℃台)にて近医受診,急性虫垂炎の診断のもとに抗生物質の投与を受け症状は軽快した.この時白血球増多を認めた.翌1977年は,時々右下腹部に軽度圧痛があるも消化剤の内服にて軽減したために放置しておいた.1978年1月中旬~3月にかけ右下腹部痛,発熱を繰り返したため近医にて解熱剤,抗生物質の投与を受けた.3月下旬になり38℃台の発熱,右下腹部痛の増強,白血球増多(12,000)を認めたためクローン氏病の疑いにて消化器病センターを紹介され来院す.
掲載誌情報