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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻8号

1980年08月発行

文献概要

今月の主題 大腸憩室 座談会

大腸憩室をめぐって

著者: 棟方昭博1 多田正大2 宮治真3 大森尚文4 川井啓市5 武内俊彦3

所属機関: 1弘前大学第1内科 2京都第1赤十字病院第3内科 3名古屋市立大学第1内科 4東京女子医科大学消化器外科 5京都府立医科大学公衆衛生学

ページ範囲:P.858 - P.870

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 川井(司会) 「消化管憩室」につきましては約5年前,「胃と腸」10巻6号で一度扱っております.その時は消化管全体の憩室だったのですが,今回の特集では,そのうちとくに大腸憩室に焦点を合わせてみました.

 これは憩室が最近,日本人の間でも,かなりふえている傾向が指摘されていることもあり,そのへん問題点を1つに絞っておきたいからです.主題の展開で問題になると思いますが,食生活の欧米化によるとよくいわれますが,果たしてそう結論していいか,多少問題はあると思います.いずれにしても,消化管憩室は,外国で非常に問題になっていますし,外国ですと,大腸憩室だけでなしに,もっと体質的というか,体格的というか,hiatus hernia横隔膜裂孔ヘルニアとそれに伴うreflux esophagitisが問題になったりするのも,やはり一連のものだろうと感じるわけです.しかし,こういうものがふえてきたというのが,見かけ上のふえなのか,老齢化の影響でそのままのデータとしてうのみにするわけにもいかないというような問題が含まれていると思います.大腸憩室を中心にして,頻度,病因論,合併症並びにその手術適応について,その道の第一線の方々にざっくばらんなご意見をおうかがいしたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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