文献詳細
症例
微細な切除胃肉眼所見をX線にて描出し診断した早期胃癌の1例
著者: 小川清1 八尾恒良2 冬野誠助3 渡辺英伸4
所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2内科(現 福岡大学医学部第1内科) 3九州大学医学部第2内科(現 福岡市医師会病院) 4九州大学医学部第2病理(現 新潟大学医学部第1病理)
ページ範囲:P.885 - P.889
文献概要
われわれは潰瘍瘢痕の周辺に微量の癌細胞を認めるのみで,しかも非癌被蓋上皮に覆われていたため,肉眼所見の変化が軽微であった症例を経験した.しかし,X線にてその微細変化を忠実に描出したために,生検を施行し癌と診断し得た.またそのX線,内視鏡所見の裏付けを立体構築にて行ったので呈示する.
掲載誌情報