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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻8号

1980年08月発行

症例

微細な切除胃肉眼所見をX線にて描出し診断した早期胃癌の1例

著者: 小川清1 八尾恒良2 冬野誠助3 渡辺英伸4

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2内科(現 福岡大学医学部第1内科) 3九州大学医学部第2内科(現 福岡市医師会病院) 4九州大学医学部第2病理(現 新潟大学医学部第1病理)

ページ範囲:P.885 - P.889

文献概要

 胃癌の肉眼所見は,その病理組織構築を反映し,X線,内視鏡検査はこの肉眼所見を忠実に描出してその病理組織構築を推定することにある.

 われわれは潰瘍瘢痕の周辺に微量の癌細胞を認めるのみで,しかも非癌被蓋上皮に覆われていたため,肉眼所見の変化が軽微であった症例を経験した.しかし,X線にてその微細変化を忠実に描出したために,生検を施行し癌と診断し得た.またそのX線,内視鏡所見の裏付けを立体構築にて行ったので呈示する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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