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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻9号

1980年09月発行

文献概要

今月の主題 胃リンパ腫(1)―悪性リンパ腫 主題症例 胃悪性リンパ腫症例

②原発性胃Hodgkin病の1例

著者: 川崎恒雄1 平井竜男1 船越千郷2 中嶋昭2 菊池正教3 藤井敬二3 中村恭一3

所属機関: 1取手協同病院外科 2東京医科歯科大学第1外科 3筑波大学病理

ページ範囲:P.915 - P.918

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 胃に原発する悪性腫瘍のうち,非上皮性腫瘍の占める割合は0.5~1.7%といわれている.

 大井ら1)の全国集計によると,胃肉腫のうち悪性リンパ腫は約70%を占めているが,Hodgkin病は3.1%にすぎず,非常にまれである.胃腸管に発生するHodgkin病は,1913年Schlagenhaufer2)が報告したのに始まり,外国では比較的報告例が多いが,本邦では1924年の大沼3)による胃腸原発症例の報告以来,われわれの集計しえた範囲では63例で,その病理組織学的混乱を考慮に入れても,まだ本邦ではまれな症例といってよいだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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