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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻9号

1980年09月発行

文献概要

今月の主題 胃リンパ腫(1)―悪性リンパ腫 主題症例 胃悪性リンパ腫症例

⑨Borrmann1型様の形態を示した胃悪性リンパ腫の1例

著者: 高杉敏彦1 阿部荘一1 森山紀之1 牛尾恭輔1 岡崎正敏1 松江寛人1 笹川道三1 山田達哉1 市川平三郎1 吉田茂昭2 小黒八七郎2 板橋正幸3 広田映五3

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター内科 3国立がんセンター病理

ページ範囲:P.943 - P.946

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 Borrmann1型様の形態を示した胃悪性リンパ腫の1例を経験したので,主にX線,内視鏡,切除標本の肉眼所見および組織学的所見について供覧する.

 症 例

 患 者:58歳,女.

 主 訴:心窩部痛.

 家族歴:特になし.

 既往歴:脈絡膜上皮腫で手術(29歳).

 現病歴:3カ月ほど前より,左側腹部の鈍痛があり,最近では心窩部痛となった.主に,空腹時に痛むことが多く,食事によって痛みは軽減していたという.近医を受診し,胃X線検査の結果,胃腫瘤を指摘され,治療の目的で国立がんセンターを紹介された.1969年10月2日入院となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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