胃と腸15巻9号

1980年09月発行

今月の主題 胃リンパ腫（1）―悪性リンパ腫

主題症例 胃悪性リンパ腫症例

⑬表層拡大型胃悪性リンパ腫の1例

著者： 高田洋¹ 近藤台五郎¹ 佐田博¹ 渡辺修¹ 浦上三郎² 北川陸生² 下田忠和³ 前田昭二⁴ 湯浅鐐介⁴

所属機関： ¹(財)早期胃癌検診協会中央診療所 ²元早期胃癌検診協会中央診療所 ³東京慈恵会医科大学病理 ⁴前田外科病院

ページ範囲：P.959 - P.963

文献概要

患　者：永○秀○（O-452）42歳，男，会社員．

家族歴：特記事項なし．

既往歴：39歳時，胃潰瘍の診断で内科治療．

現病歴：3ヵ月前より軽度の空腹時心窩部痛があり，会社胃集検に際し，間接X線所見の胃角変形，辺縁不整および同部のバリウム付着異常によりチェックされ精密検査にまわった．現症：栄養良好，貧血なく，表在リンパ節を触知しない．腹部に腫瘤なく腹水貯溜を認めない．