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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻9号

1980年09月発行

文献概要

今月の主題 胃リンパ腫(1)―悪性リンパ腫 主題症例 胃悪性リンパ腫症例

⑰Borrmann 3型様の形態を示した胃悪性リンパ腫の1例

著者: 高杉敏彦1 阿部荘一1 森山紀之1 牛尾恭輔1 岡崎正敏1 松江寛人1 笹川道三1 山田達哉1 市川平三郎1 吉田茂昭2 小黒八七郎2 板橋正幸3 広田映五3

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター内科 3国立がんセンター病理

ページ範囲:P.977 - P.980

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 一見,Borrmann 3型の胃癌様であるが,X線像および内視鏡像から形態的に,胃悪性リンパ腫と診断した症例を経験したのでそのX線写真,内視鏡写真および病理学的所見について供覧する.

 症 例

 患 者:36歳,男.

 主 訴:嘔気,心窩部痛.

 家族歴・既往歴:特になし.

 現病歴:5~6年前より胃部不快感があったが,3カ月ほど前から嘔気,心窩部痛を強く感じるようになった.また,時々両側上肢の脱力感を感じることがあったという.消化管の精査を希望し,1978年8月23日,国立がんセンターを受診し,胃X線検査をはじめ諸検査を行った.その結果,胃悪性リンパ腫の診断で手術のため入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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