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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻1号

1981年01月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌は変貌したか 序説

早期胃癌を思う

著者: 芦澤眞六1

所属機関: 1東京医科大学内科

ページ範囲:P.9 - P.9

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 最近は,われわれの病院でも常時早期胃癌と診断された人が二,三人手術を待っている.そして手術の結果もその多くが術前の診断と一致するようになってきた.それらの患者さんは自ら外来を訪れて発見される人は極めて少なく,方々の施設から送られてくる人が多い.すなわち早期胃癌を診断することは今や頂上に立つ数少ない医師の名人芸ではなく,少なくとも日本では広い裾野を持って多くの医師にとり容易なものとなってきたのだと言えよう.

 わが国で早期胃癌に対する関心が高まってきたのは,私が東京医大に赴任した丁度20年前ごろからである.まず早期胃癌の定義に厳密に合致するものというためには詳しい病理の知識が必要と考え,材料の豊富な国立がんセンターに医局員に行ってもらったのもそのころである.故佐野先生,引き続き広田先生に今日まで多くの教室員が極めて御懇切な御指導を頂き,また頂いていることはわれわれにとって大きなプラスとなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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