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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻1号

1981年01月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌は変貌したか 主題

早期胃癌の変貌―集検の立場から

著者: 久道茂1 白根昭男1 菅原伸之1 山家泰1 池田卓2

所属機関: 1宮城県対がん協会検診センター 2仙台市医療センター鶴ケ谷オープン病院

ページ範囲:P.71 - P.77

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 1960年から始まったわが国の組織的な胃集検は全国に広く普及し,現在では年間約330万人の受検者数に達している1)2).そして開始以来20年を経た今日,胃集検に対する学問的な評価法も確立され,疫学的評価,技術的評価,経済学的評価あるいは行政的な評価について各分野からの点検を受けている.

 もともと,胃集検の目的と意義として考えられていたものの中には,胃癌の早期発見早期治療による救命効果,無自覚性胃疾患の発見による早期の治療と管理,胃の診断技術の開発と向上への寄与,各種胃疾患の実態把握,それに公衆衛生学的意識の向上などが挙げられ,特に早期胃癌を発見すること,かつ発見胃癌に占める早期癌の割合が,一般外来でのそれと比べて高率であることが,胃集検の目的と意義の重要な評価の一つに数えられていたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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