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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻1号

1981年01月発行

文献概要

症例

虫垂切除術後に発見された回盲部単純性潰瘍の1例

著者: 寺田紘一1 近藤慶二1 岩田克美2 辻豪3 山崎奨3

所属機関: 1高知県立中央病院外科 2高知県立中央病院病理科 3高知医科大学第1外科

ページ範囲:P.105 - P.110

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 虫垂切除後45日目の注腸X線検査で,巨大な潰瘍を回盲部に認めた.回盲部切除標本には2個の開放性潰瘍(A,B)が存在した.組織学的には,いずれも単純性潰瘍であったが,潰瘍(A)辺縁部の固有筋層内に小さな縫合糸が見られた.改ためて全割切片を作製し,その組織学的再構築像から,本症例は縫合糸とは関係なく発生した単純性潰瘍であると診断したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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