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研究
クローン病の走査電顕的観察
著者: 更科広実1 岩崎洋治1 樋口道雄2 長尾孝一3 滝沢淳3
所属機関: 1筑波大学臨床医学系外科 2千葉大学医学部病院手術部 3千葉大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.111 - P.117
文献購入ページに移動Morson(1971)によれば,クローン病の早期病変は肉眼的にアフタ様の潰瘍性病変として認められ,組織学的には粘膜に潰瘍を伴ったリンパ濾胞の増殖が特徴的であるとされている3).このような早期病変や更に軽微な変化として認められる初期の病変を解析することは,病因の解明と共にクローン病の治療,手術適応や切除範囲を決定するうえに極めて重要なことである.そこで今回われわれはこのような病変がどのような形態を示しているかを知るため,走査電子顕微鏡(以下,走査電顕と略す)を用い粘膜表面から立体的に観察したので報告する.
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