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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻1号

1981年01月発行

文献概要

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海外文献紹介「幽門括約筋に対するアルコールの効果」

著者: 小林世美1

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科

ページ範囲:P.12 - P.12

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 Effects of Alcohol on the Pyloric Sphincter: K. Phaosawasdi, R. Tolin, E. Mayer, R. S. Fisher (Digest Dis and Sciences 24: 934~939, 1979)

 アルコールによる胃粘膜傷害はよく知られている.それは摂取アルコールの直接毒作用である.アルコールが,下部食道括約筋の正常機能を障害し,また食道胃境界での逆流防止機転を障害することが示されてきた.もしアルコールが,幽門括約筋をおかすならば,十二指腸液の胃への逆流が過剰に起こるであろう.胆汁が胃粘膜を傷害することは従来示されてきた.アルコール誘発性胃炎は,アルコールの直接毒作用と,十二指腸液の過剰な胃内逆流という二重機転により起こる.この研究は,アルコールの幽門括約筋圧への影響を調べるべく行われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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