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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻10号

1981年10月発行

文献概要

Coffee Break

“Intraepithelium lymphocyte”

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所属機関:

ページ範囲:P.1132 - P.1132

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 胃腸上皮の20%までは非上皮性の細胞である.そのほとんどがリンパ球である.主として基底膜と上皮の間に分布している.リンパ球ではT細胞が主体で,一部B細胞と思われるものがみられる.ただし,Selbyらの研究では,すべてT細胞でB細胞もプラズマ細胞も見つからなかったと言われている.

 この上皮内T細胞は,恐らく腸管内抗原の処理に重要な働きをするのであろうが,実際にこのT細胞内にパイノサイト小胞が見つかったとも言われておリ,腸内の抗原物質を処理していると思って間違いない.だから,この上皮内リンパ球は腸内の抗原物質に対する免疫系の最初の細胞だということになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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