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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻11号

1981年11月発行

文献概要

今月の主題 胆道系疾患の臨床(2)―胆管異常を中心として 主題

小児の胆管異常―特に膵・胆管合流異常症の観点から先天性胆道拡張症を中心に

著者: 宮野武1 駿河敬次郎1 須田耕一2

所属機関: 1順天堂大学医学部小児外科 2山梨医科大学病理

ページ範囲:P.1201 - P.1208

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 小児の胆管異常疾患として主なものは,先天性胆道拡張症(CBD),先天性胆道閉鎖症(CBA)および種々の胆管形成不全である.このうち後2者は生後問もない乳児期に発症し,小児科ないし小児外科医により取り扱われる.一方,前者のCBDはその症例の2/3は小児期に発症するが,1/3は思春期以後の成人になって発症,一般内科や一般外科医の手で加療されるものも少なくない.

 更に本症では本特集で取り上げている,胆管・膵管合流異常が高頻度にみられ,その病因・病態との関連性が現在のトピックとして注目されている.今回,この限られた紙面で小児胆管異常のすべてを述べることは難しいので,本稿では特に胆管・膵管合流異常の観点から先天性胆道拡張症(CBD)を中心に,小児胆管異常疾患についてわれわれの臨床経験ならびに研究の一端を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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