icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻11号

1981年11月発行

文献概要

Coffee Break

Sorbin

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.1228 - P.1228

文献購入ページに移動
 Vagneらが,十二指腸吸収に及ぼすGastrozyminの影響について研究中に,GastrozyminをSephadex G-25で濾過直後のフラクションが,十二指腸における水とナトリウムの吸収を著明に増加させる作用を有することに気づいた,このフラクションと同じもののpurificationを行ってブタの小腸から取り出したものは,セクレチンやCCK-PZと似た作用も持っていることがわかった.セクレチンやCCK-PZは十二指腸分泌を増加させるので,そこでの水の吸収はむしろ減少させるような出納関係を生ずることになる.

 このフラクションの中にある物質は他のホルモン,例えばガストリン,プロラクチン,アンギオテンシンのようにナトリウム吸収を促すようなものとも異なったものであることがわかった.そして,このものは既知の活性ペプタイドとは異なるものとしか考えられないというので,M. I. Grossman先生はこれにSorbinという名をつけたらよいのではないかと言われたそうだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら