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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻11号

1981年11月発行

文献概要

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海外文献紹介「コーヒーの下部食道括約筋圧への抑制的効果」

著者: 小林世美1

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科

ページ範囲:P.1228 - P.1228

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 Inhibitory Effect of Coffee on Lower Esophageal Sphincter Pressure: F. B. Thomas, J. T. Steinbaugh, J. J. Fromkes, H. S. Mekhjian, J. H. Caldwell (Gastroenterology 79: 1262~1266,1980)

 医師は胸やけの患者にしばしばコーヒーを禁止してきた.カフェイン含有飲料は,この種の患者に有害であるとの信念に基づいている.しかしながら,CohenとBoothは,下部食道括約筋圧は,純粋のコーヒーや脱カフェインコーヒーに対して上昇を示し,コーヒーの何か他の性質または成分が,胸やけを起こしたり,それを悪化させるのだろうと述べ,この症状は括約筋圧の下降と関係がないと結論した.著者らは,正常者と逆流性食道炎患者でコーヒーの括約筋圧への影響を調べ,Cohenらの結果と異なり,圧の低下を来すことを報告している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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