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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻12号

1981年12月発行

文献概要

今月の主題 胃のⅡb病変 主題症例

拡大観察により特異な所見が得られたⅡb型早期胃癌の1例

著者: 芳野純治1 中沢三郎1 川口新平1 市川朝洋1 岡田正典1 小沢洋1 岩田雅人1 松井俊治1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1325 - P.1329

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 胃癌のX線診断は病変の辺縁像,粘膜皺襞の先端の所見などが性状診断の主要な決め手である.しかしⅡb型早期胃癌は周囲の非癌部との間に明らかな高低の差がないため,辺縁像や皺襞の変化による読影は困難であり,そのため癌粘膜表面の所見を読影することが必要と考えられる.今回われわれは胃X線検査で造影剤の付着異常を指摘できるのみで,癌との診断はできなかったが術後のレントゲノグラムの拡大観察により微細な異常所見を指摘でき,拡大撮影が診断への手掛かりになると思われる症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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