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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻12号

1981年12月発行

文献概要

今月の主題 胃のⅡb病変 主題症例

胃のⅡb病変(点状Ⅱbと面状Ⅱb)の2症例―Congo red-methylene blue testによるⅡbの内視鏡診断

著者: 竜田正晴1 奥田茂1 谷口春生2

所属機関: 1大阪府立成人センター消化器内科 2大阪府立成人病センター病理

ページ範囲:P.1331 - P.1336

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 表面平坦型早期胃癌Ⅱbは従来組織学的に初めて診断されるような微小癌が主体を占め,Ⅱb=微小胃癌と考えられてきた.しかし著者の一人である谷口はこれら微小癌としての点状Ⅱb以外に数cmに及ぶ拡がりをもった面状のⅡbが存在することを指摘している.内視鏡的には点状Ⅱbでは存在診断そのものが問題となり,面状Ⅱbではその拡がりを術前に正しく診断することが問題となる.われわれは極く早期の胃癌を確実に診断する方法として色素を用いたcongo red-methylene blue testを考案し,Ⅱbの診断に好成績を得ているが,今回は本法により術前に診断された微小な点状Ⅱbと広い拡がりをもった面状Ⅱbの2例を提示し,本法によるⅡbの診断成績について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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