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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻12号

1981年12月発行

文献概要

胃と腸ノート

急性閉寒性胆管炎に対する内視鏡的緊急胆管減圧法―力ニュレーションによる方法

著者: 池田靖洋1 田中雅夫1 吉本英夫1

所属機関: 1九州大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1370 - P.1370

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 急性胆管炎の最も重症型である急性閉塞性化膿性胆管炎(AOSC)は,保存的治療では100%死亡することから緊急胆道ドレナージの重要性がこれまでも繰り返し強調されてきた.AOSCのドレナージ法としては,従来,総胆管切開・外瘻術が最良とされていたが,近年では,より侵襲の少ない方法として経皮的胆管ドレナージ(PTCD),更には超音波映像下胆管穿刺ドレナージが行われるようになった,しかしPTCDには,造影(PTC)により胆管内圧を上昇させるおそれがあり,PTCを要しない超音波映像下穿刺にも,PTCD同様に肝内胆管の非拡張例には行い難いという難点がある.

 筆者らの試みている内視鏡的胆管減圧法は,咽頭局部粘膜麻酔下に左側臥位にてファイバースコープを挿人し,造影(ERC)を行うことなく,単にカニューレ(7French径)や乳頭切開用cutting Probeを用いて嵌頓結石を突き上げるのみの方法であるが,その効果は,膿性胆汁の噴出(Fig. 1)と同時に疼痛の消失をみたことや,解熱1)の状態が示すように極めて劇的であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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