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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻2号

1981年02月発行

文献概要

Coffee Break

カルシトニン経口投与

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所属機関:

ページ範囲:P.151 - P.151

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 カルシトニンを静脈内投与すると胃酸やペプシンの分泌が抑制される.この現象は正常者でも,消化性潰瘍患者でも,Zollinger-Ellison症候群患者でもみられる.しかし,どのようなメカニズムでカルシトニンが胃分泌を抑制するのかは判明していない.

 一方,胃内にカルシトニンを注入してやるとラット,モルモット,ブタでは実験潰瘍の発生を抑制することがわかっている.これは,カルシトニン胃内投与で胃内pHが上昇するからであると説明されている.ヒトにおいても同様なことがみられて,基礎分泌やガストリン刺激による胃分泌を抑制することがわかっている.この場合にもどうして胃分泌抑制に関与するのかは判明していない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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