icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻2号

1981年02月発行

文献概要

今月の主題 胃リンパ腫(2)―良性リンパ腫 主題症例 胃良性リンパ腫症例

Ⅱc+Ⅲ型早期胃癌が疑われたreactive lymphoreticular hyperplasiaの1例

著者: 永冨裕二1 岡崎幸紀1 沖田極1 河村奨1 竹本忠良1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.181 - P.184

文献購入ページに移動
 胃のreactive lymphoreticular hyperplasia(以下,RLH)は,X線・内視鏡的に,Ⅰ型以外の早期胃癌,悪性リンパ腫,粘膜下腫瘍,良性胃潰瘍と鑑別がなお困難な疾患である.以下,胃潰瘍として経過を追っているうちに早期胃癌が疑われたRLHの症例を呈示する.

 症 例

 患 者:31歳,男,会社員.

 主 訴:空腹時の心窩部痛.

 既往歴:10年前に虫垂切除.

 家族歴:特記することはない.

 現病歴:当科来院6カ月前ごろより空腹時に心窩部痛があり,A医を受診し胃潰瘍と診断された.入院加療を受け,約3週間で症状が軽快したため希望退院した.しかし,1カ月前から再び前回と同様な症状が起こり,B医を受診し,胃X線検査により,胃癌を疑われたため当科を紹介された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?