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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻2号

1981年02月発行

症例

小腸内視鏡にて確認しえたMeckelの憩室の1例

著者: 山村光久1 藤田力也1 菅田文夫1 曽根田靖昭2 鈴木快輔2

所属機関: 1昭和大学医学部藤が丘病院内科 2昭和大学医学部藤が丘病院外科

ページ範囲:P.221 - P.225

文献概要

 われわれは,Meckelの憩室を,術前に内視鏡的に診断し,潰瘍を確認しえた1例を経験した.これまで,Meckelの憩室の術前診断として小腸造影,血管撮影,99mTc‐pertechnetateを用いたシンチグラムなどが行われているが,内視鏡的に確認しえた報告はこれまでになく,これが世界で最初の症例と思われる.

 症 例

 患 者:斉○真○,7歳,男.

 主 訴:下血.

 家族歴,既往歴:特記すべきことなし.

 現病歴:生来健康であったが,1978年6月18日,運動をして帰宅,午後4時ごろ腹痛出現したが,そのまま夕食は摂取した.午後8時ごろ,再び腹痛出現し下血.近医受診し止血剤投与され一時帰宅したが再び大量に下血し近医で輸液1,000mlを受け,翌19日当院小児外科に入院となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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