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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻3号

1981年03月発行

今月の主題 虚血性腸炎の臨床と病理

主題

虚血性大腸炎の臨床

著者: 竹本忠良1 川井啓市2 渡辺正俊1 多田正大2

所属機関: 1山口大学医学部第1内科 2京都府立医科大学公衆衛生

ページ範囲:P.259 - P.265

文献概要

 この論文は,これまで発表されている論文の形式と別種なものであって,わが国としてはかなり特異なものだと思っている.というわけは,執筆者名をみて気付かれた方も多いと思うが,2つの大学の教室の症例を持ち寄って,まとめあげ,それについて臨床的な解析を加えたものだからである.かねがね,川井と竹本は,わが国の1教室の症例数では,国際学会において,全く勝負にならないことを話し合っていた.思いきって,わが「胃と腸」誌で,新しい試みをしてみたわけである.周到な打ち合わせを重ねたわけではないので,成功なのか失敗なのか自信はない.

 型どおりの書き出しになってしまうが,1966年Marstonら1)が大腸の虚血性病変をischemic colitisと総称して以来,虚血性大腸炎は主に欧米を中心として研究がすすめられ,その疾患概念および臨床像は,まだまだ曖昧さを残しているが,現状ではある程度明らかになってきたと言えよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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