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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻3号

1981年03月発行

文献概要

今月の主題 虚血性腸炎の臨床と病理 主題症例 虚血性腸炎

早期静脈相の出現を認めた一過性虚血性大腸炎の1例

著者: 勝又伴栄1 真玉寿美生1 岡部治弥1 嶋尾仁2 高橋俊毅2 草野正一3

所属機関: 1北里大学医学部内科 2北里大学医学部外科 3北里大学医学部放射線科

ページ範囲:P.287 - P.290

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 高血圧症と陳旧性心筋梗塞を有する高齢者に発症した一過性虚血性大腸炎の1例を報告し,血管造影上興味ある所見を得たので若干の考察を加える.

 症 例

 患 者:61歳,女.

 主 訴:下血,下腹部痛.

 現病歴:1979年1月初めより感冒様症状を訴え,2日間感冒薬を服用した.1月6日夕方より突然激しい腹痛と下痢が始まり,引き続いて下血と嘔吐を繰り返した.下腹部痛は当初持続性で,次いで仙痛となり,漸次間歇期が長くなった.下血と腹痛は1月9日まで続き,本院外科を受診し緊急入院となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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