文献詳細
今月の主題 虚血性腸炎の臨床と病理
主題症例 虚血性腸炎
内視鏡的に経過を観察しえた虚血性腸炎の1例
著者: 原田一道1 柴田好1 梶巌1 水島和雄1 岡村毅與志1 並木正義1
所属機関: 1旭川医科大学第3内科
ページ範囲:P.307 - P.310
文献概要
主 訴:粘血便.
家族歴,既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:8年前より高血圧症(170/90mmHg)と冠動脈硬化症として某医で治療を受けていた.ある日突然,胸部圧迫感と心悸亢進が出現し,一過性の血圧低下(80/50mmHg)と共に,軽度の意識障害を来した.翌日全身状態は回復したが,3日目から下腹部の不快感と頻回の粘血便をみたため,精査の目的で当科へ紹介され入院した.
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