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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻3号

1981年03月発行

文献概要

今月の主題 虚血性腸炎の臨床と病理 主題症例 虚血性腸炎

発症より経過観察しえた虚血性大腸炎の1手術例

著者: 大岩俊夫1 杉町圭蔵2 下田悠一郎3 岩下明徳4

所属機関: 1大岩外科胃腸科医院 2九州大学医学部第2外科 3九州大学医学部放射線科 4九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.315 - P.318

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 最近の高齢化社会に伴い,わが国でも虚血性腸炎が次第に注目されるようになってきた.著者らは発症の早期から経過観察しえて,しかも典型的な症状と,X線所見を呈した虚血性大腸炎を経験したので報告する.

 症 例

 患 者:67歳,女.

 主 訴:腹痛,下血.

 前病歴:以前から本態性高血圧症があり,内服治療を受けていた.約2年前高血圧症に伴う一過性の意識消失発作があり,脳血管障害として入院治療を受けたことがある.しかし四肢麻痺は残さなかった.

 現病歴:1979年10月11日突然腹部の激痛が発現した.痛みは周期的で,腹がもりもり張ってくるようにして痛み,その度に頻回に便意を催し,最後には便所から出られないような状態となって意識消失して倒れた.そのとき多量の血便を排泄した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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