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今月の主題 虚血性腸炎の臨床と病理 主題症例 虚血性腸炎
発症より経過観察しえた虚血性大腸炎の1手術例
著者: 大岩俊夫1 杉町圭蔵2 下田悠一郎3 岩下明徳4
所属機関: 1大岩外科胃腸科医院 2九州大学医学部第2外科 3九州大学医学部放射線科 4九州大学医学部第2病理
ページ範囲:P.315 - P.318
文献購入ページに移動症 例
患 者:67歳,女.
主 訴:腹痛,下血.
前病歴:以前から本態性高血圧症があり,内服治療を受けていた.約2年前高血圧症に伴う一過性の意識消失発作があり,脳血管障害として入院治療を受けたことがある.しかし四肢麻痺は残さなかった.
現病歴:1979年10月11日突然腹部の激痛が発現した.痛みは周期的で,腹がもりもり張ってくるようにして痛み,その度に頻回に便意を催し,最後には便所から出られないような状態となって意識消失して倒れた.そのとき多量の血便を排泄した.
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