文献詳細
研究
下部大腸隆起性病変のX線精密検査法―バルーン直接圧迫法
著者: 阿部荘一1 広田敬一2 長沢茂2 舩瀬和弘2 森山紀之2 高杉敏彦2 岡崎正敏2 牛尾恭輔2 松江寛人2 笹川道三2 山田達哉2 市川平三郎3
所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科 2国立がんセンター病院放射線診断部 3国立がんセンター病院
ページ範囲:P.353 - P.360
文献概要
そこで,われわれは肛門から挿入したバルーンを用いて,病変を腸管の内腔から直接に圧迫して描出するX線検査法“バルーン直接圧迫法”を考案した.この方法を用いると直腸およびS状結腸の隆起性病変をFig.1のように明瞭に描写できる.したがってこの方法は下部大腸の隆起性病変に対するX線精密検査法として,臨床的に十分有用と考えられるので報告する.
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