文献詳細
文献概要
今月の主題 胃リンパ腫(3)―鑑別 主題症例 鑑別
進行胃癌と鑑別困難であった胃原発性悪性リンパ腫の1例
著者: 川口実1 原田容治1 吉村克納1 斉藤利彦1 芦澤眞六1
所属機関: 1東京医科大学内科
ページ範囲:P.433 - P.436
文献購入ページに移動今回,われわれは術前確定診断がつかず,切除標本の病理組織学的検索の結果,“早期”の表層型胃原発性悪性リンパ腫であった症例を提示する.
症 例
患 者:森○徳○郎,63歳,男.
主 訴:心窩部膨満感.
既往歴:約10年前より高血圧症にて治療中.3年前変形性脊椎症および内痔核.
家族歴:父は50歳で胃潰瘍にて死亡.母は30歳で胸部疾患で死亡.姉に胃潰瘍の既往あり.
現病歴:1971年12月に心窩部膨満感が出現したため胃透視を受け,精査目的で当院内科受診.胃X線検査,胃内視鏡検査の結果入院をすすめられた.
掲載誌情報