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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻4号

1981年04月発行

文献概要

今月の主題 胃リンパ腫(3)―鑑別 主題症例 鑑別

進行胃癌と鑑別困難であった胃原発性悪性リンパ腫の1例

著者: 川口実1 原田容治1 吉村克納1 斉藤利彦1 芦澤眞六1

所属機関: 1東京医科大学内科

ページ範囲:P.433 - P.436

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 胃原発性悪性リンパ腫のうち表層型として分類される型は,早期胃癌,多発性胃潰瘍,潰瘍瘢痕,いわゆるreactive lymphoreticular hyperplasiaなどとの鑑別診断が困難である.

 今回,われわれは術前確定診断がつかず,切除標本の病理組織学的検索の結果,“早期”の表層型胃原発性悪性リンパ腫であった症例を提示する.

 症 例

 患 者:森○徳○郎,63歳,男.

 主 訴:心窩部膨満感.

 既往歴:約10年前より高血圧症にて治療中.3年前変形性脊椎症および内痔核.

 家族歴:父は50歳で胃潰瘍にて死亡.母は30歳で胸部疾患で死亡.姉に胃潰瘍の既往あり.

 現病歴:1971年12月に心窩部膨満感が出現したため胃透視を受け,精査目的で当院内科受診.胃X線検査,胃内視鏡検査の結果入院をすすめられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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