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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻4号

1981年04月発行

文献概要

今月の主題 胃リンパ腫(3)―鑑別 主題症例

Reactive lymphoid hyperplasiaと併存した表層拡大型胃悪性リンパ腫の1例

著者: 勝又伴栄1 林正俊1 西元寺克礼1 岡部治弥1 相馬信行2 榊原譲2 大井田正人3 中英男3

所属機関: 1北里大学医学部内科 2北里大学医学部外科 3北里大学医学部病理

ページ範囲:P.459 - P.463

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 胃原発の悪性リンパ腫およびreactive lymphoid hyperplasia(以下RLH)は最近かなりの症例報告をみるようになったが,両者の合併例は極めてまれで,本邦では十数例を数えるにすぎない.今回表層拡大型の胃悪性リンパ腫とRLHの合併例を経験し,両者の鑑別および類似病変との鑑別上若干の知見を得たので報告する.

 症 例

 患 者:26歳,男,会社員.

 現病歴:1978年ごろより時々空腹時に締めつけられるような心窩部痛が出現し,食事により消失した.1980年5月ごろより同様症状と易疲労感が出現し北里大学病院受診.上部消化管造影で異常を指摘され,同年7月3日精査のため入院となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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