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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻4号

1981年04月発行

今月の主題 胃リンパ腫(3)―鑑別

主題症例

表層型早期胃悪性リンパ腫の1例―早期診断への手掛かり

著者: 吉田茂昭1 山口肇1 小黒八七郎1 牛尾恭輔2 笹川道三2 山田達哉2 岡田俊夫3 廣田映五3 光島徹4

所属機関: 1国立がんセンター内科 2国立がんセンター放射線診断部 3国立がんセンター病理 4社会保険三島病院消化器科

ページ範囲:P.465 - P.470

文献概要

 胃悪性リンパ腫の診断学的特徴像については従来より種々の報告がなされてきたが,これらの多くは,進行胃癌との鑑別診断を主体としたものであり,早期診断指標となり得る所見について言及したものは少ない.そこで,われわれは光島1)が既に早期診断指標として報告した“溝状びらんに囲まれた粗大顆粒の集簇像”を典型的に示した1例を提示し,若干の考察を加え報告したい.

 症 例

 患 者:52歳,女.

 主 訴:胃病変の精査.

 診断経過:1979年2月集団検診を受診.間接X線フィルム上,胃角より角上部小彎にかけて広汎な粗大顆粒像が指摘され,悪性リンパ腫を疑われ同年4月2日当センター紹介受診.4月6日の胃X線検査,4月13日の胃内視鏡検査にて早期悪性リンパ腫を疑われ,同時に行われた胃生検にて確診された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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