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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻4号

1981年04月発行

文献概要

症例

胃原発性Adenosquamous carcinoma(Adenoacanthoma)の2例―胃生検にて診断しえた1例を含めて

著者: 長卓徳1 山口達夫1 谷村晃1 杉村忠彦2 今村治郎3

所属機関: 1久留米大学医学部第2病理 2大分市医師会立アルメイダ病院外科 3今村外科

ページ範囲:P.475 - P.482

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 胃の原発性上皮性悪性腫瘍は,胃の腺上皮に由来し,その大部分は腺癌であり,腺扁平上皮癌は極めてまれである.

 われわれは最近,内視鏡的に胃生検にて診断しえた1例を含めて計2例のadenosquamous carcinomaを経験したので,多少の文献的考察を加えてここに報告する.

 症 例

〔症例1〕柴○博,47歳,男.

 主 訴:心窩部痛.

 既往歴,家族歴:特記すべきことなし.

 現病歴:1977年4月ごろから心窩部痛が出現したため近医受診し,胃透視にて胃潰瘍の診断の下に治療を行い,多少縮小するも再燃.6月2日胃生検でadenosquamous carcinmaと診断され(Fig. 3),手術のため6月16日大分市医師会立アルメイダ病院に入院.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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