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文献詳細

雑誌文献

胃と腸16巻5号

1981年05月発行

文献概要

今月の主題 胃リンパ腫(4)―治療と経過 主題症例 治療と経過

扁桃悪性リンパ腫に引き続いて発生した胃悪性リンパ腫の1例

著者: 小堀鷗一郎1 島津久明1 板井悠二2 山口和克3

所属機関: 1東京大学医学部第1外科 2東京大学医学部放射線科 3東京大学医学部病理

ページ範囲:P.519 - P.522

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 最近われわれは,扁桃悪性リンパ腫に続いて発生した胃悪性リンパ腫を経験したので報告し,合わせて21例の胃悪性リンパ腫手術症例における他部位の悪性リンパ腫の既往を検討する.

症 例

 患 者:58歳,男,会社員.

 主 訴:心窩部痛.

 現病歴:生来健康であったが,1978年6月咽頭痛を主訴として当院耳鼻咽喉科を受診し,右口蓋扁桃悪性リンパ腫の診断のもとに1,200radの60Co照射を受けた.1979年2月中旬より心窩部痛が出現するようになったために,3月初旬,同放射線科を受診した.胃X線,内視鏡,生検などの諸検査の結果,胃悪性リンパ腫と診断され,3月16日から4月5日にかけて総線量3,000radの60Co照射を受けたのち,4月22日当科に入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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